心理カウンセラーになりたい理由

心理カウンセラーになりたい理由とは?

 

“こころの癒しや健康”志向の高まりもあって、その代表格とも言える心理カウンセラーになりたい、と思われているような方が最近は特に増えているみたいですね。

 

 

心理学やカウンセリングに対しての関心の高まりは、業界関係者として素直に嬉しく思います。

 

 

ですが同時に、「心理カウンセラーになりたい!!」と言われているような方と接する度に、何とも言えぬ違和感を覚えてしまうのもまた事実だったりします。

 

 

「この人、どこまで心理カウンセラーのこと、わかっているのかな?」と。

 

 

試しにそういった方たちに、「どうして心理カウンセラーになりたいと思ったの?」と問いかけると、大抵“悩んでいる人の役に立ちたいと思った”とか、“よく人から相談されるので、自分に向いていると思った”と言うようなことを答えられます。

 

 

何も間違っていませんし、立派だとさえ思うのですが、心理カウンセラーになるための勉強を進めていくうちに、それだけでは到底済まない現実と向き合うことになると思います。

 

 

始める前段階の答えとしては、ひとまず問題はないんですけれどね・・・。

 

 

まず心理カウンセラーの基本的な姿勢として、“アドバイスをはじめ、自分の意見を極力言わない”というものがあります。

 

 

近年はいろいろん療法がありますから、そうではない心理カウンセリングのやり方もありますが、原理原則はこの姿勢になります。

 

 

裏を返せば、心理カウンセラーになるには、アドバイスをはじめとした“己の意見を口にしない自分”を作っていく必要があるということなのです。

 

 

このあたりの考えが、人生相談をはじめとしたよもやま相談などと、心理カウンセリングの決定的な違いと言っても良いところでしょう。

 

 

あなたもプライベートで友人などから相談された時のことを思い出してもらいたいのですが、まず間違いなくアドバイスや自分の意見を述べていると思います。

 

 

時には説教とかね。

 

 

プライベートではそれでも良いのですが、心理カウンセリングの場面ではNGということになります。

 

 

実際やって頂くとよくわかるのですが、悩み相談をされて、アドバイスや自分の意見を述べずに相談にのる、というのは実に大変なことです。

 

 

アドバイスや自分の意見を言っている方が、遥かに楽だし気分がいいことに気づかれると思います。

 

 

つまりそれはあくまで自己中心的で自分ペースの相談になっているんですね。

 

 

心理カウンセラーになりたい方は、この自己中心的で自分ペースな部分を直し、相談者を中心としたものに修正していかなければなりません。

 

第一にここが大変なところとなります。

 

 

次に心理カウンセラーになりたい方には、“依存関係”を断ち切れるだけの冷静さと強い心構えが求められます。

 

 

もっとも心理カウンセラーと言っても人間である以上、100%何にも依存しないでいられるはずはありませんが、少なくても心理カウンセリング時にクライエント(相談する人)との関係においては、断ち切らねばならないでしょう。

 

 

精神分析医のように、あえてそういったものを利用して治療を進めていく方法もあるにはありますが、それは特殊なやり方なので心理カウンセラーの場合はひとまず除外するものとします。

 

 

心理カウンセラーをはじめ、“援助職”と呼ばれるような職業に自身が希望して就かれている方の多くが、人の役に立ちたい、というモチベーションを持たれています。

 

 

これは大変良い心がけですし、立派だと思う旨は先に記した通りなのですが、このモチベーションも見方を変えれば、“他者から必要とされる自分に渇望している状態”とも言えます。

 

 

もう少し意地悪く言うと、他人から必要とされた時の心地良さを追い求め、必要とされない時には自分の存在意義すら感じることができない、という低い自尊心の持ち主である、ということになります。

 

 

こういったパーソナリティを満たすために、援助職、取り分け心理カウンセラーという職業は、絶好の隠れ蓑となり得てしまうのです。

 

 

おそらく生育歴に起因する自身のこういったパーソナリティをよく自覚しておかないと、早晩心理カウンセリングは失敗し、あなたは心理カウンセラーとして立ち行かなくなっていってしまうでしょう。

 

 

クライエントは、問題に翻弄されている気の毒な人という側面もありますが、その一方で“依存関係を作る天才”という一面も持っていたりします。その標的に真っ先にされるのが、他ならぬ心理カウンセラーなのです。

 

 

心理カウンセリングという濃い時間内において、このクライエントが醸し出す負のコミュニケーションに巻き込まれないでいるためには、心理カウンセラーである自身のパーソナリティの有り様をある程度把握しておかなければなりません。

 

 

そのためにはあまり触れたくはない生育歴といった、自身の過去の問題を紐解いていく必要もきっと出てくることでしょう。

 

 

人によっては、それは結構厳しい作業となり、心理カウンセラーになりたい人にとっては大変なところでもあるのですが、こういった自身の持つ問題にちゃんと取り組んでいくことは、“修行”とも言えますし、修行の後には人として心理カウンセラーとしての成長が期待できるところでもあります。

 

 

今から心理カウンセラーになりたい、と思われている方にとっては、もしかしたらまだあまりピンとこない話なのかもしれませんし、今はまだ無理に理解される必要もないとは思いますが、心理カウンセラーになりたい本当の意味での理由が、もっともっと深いところにあるのだ、ということを覚えておいて頂けたらと思います。

 

 

 

やりますか、やめときますか?

 

ちょっと重い話をしてしまったので、心理カウンセラーになりたい気持ちが、もしかしたら萎え気味となってしまわれたかもしれませんが(笑)、本職のプロフェッショナルを目指されるかどうかはおいおい考えるとして、心理カウンセリングを学ぶこと自体は、日常生活においても役立つことがたくさんあるので、おすすめであることに間違いはありません。

 

 

私自身も初めは単純に面白そうだった、という理由で無料の資料請求をしたのが、ファーストステップでしたからね。